働き盛りの40代として毎日忙しく過ごしていた私にとって、トイレの回数が増えたことは当初、仕事のストレスやコーヒーの飲み過ぎによる一時的なものだと思い込んでいました。しかし、その回数は次第に常軌を逸したものになり、1時間に1回、酷い時には30分に1回は席を立たなければならないほど悪化していきました。会議中も尿意が気になって集中できず、ペットボトルの水を1日に3リットル以上も飲み干してしまうほどの異常な喉の渇きが襲ってきました。夜中も3回から4回は目が覚めてしまい、熟睡できない日々が続きました。家族からどれくらいトイレに行っているのかと問い詰められ、改めて数えてみると1日に15回を超えていたのです。これは単なる頻尿ではなく、明らかに何かがおかしいと感じて病院へ向かいました。内科で告げられた診断結果は、中等度の糖尿病でした。医師の説明によると、私の身体は高すぎる血糖を尿と一緒に外へ出そうとしてフル稼働していたのだそうです。尿検査では最高度の尿糖が検出され、空腹時血糖値も200mg/dLを超えていました。私はこれまで頻尿といえば膀胱の病気だと思っていましたが、全身の代謝異常である糖尿病がこれほどまでに顕著に排尿に現れるとは想像もしていませんでした。もしあのまま、ただの体質や加齢のせいにして放置していたら、網膜症や腎不全といった取り返しのつかない事態になっていたかもしれません。治療を始め、食事療法と運動、そして適切な投薬によって血糖値が安定してくると、驚くほど早くトイレの回数は元に戻りました。今では1日6回程度の穏やかな生活を取り戻しています。私の経験から言えるのは、自分の身体が発する回数の変化を数字として客観的に捉えることの大切さです。昨日より今日、先月より今月というスパンで、どれくらい増えたかを冷静に見極めることが、命を救うきっかけになります。少しでも違和感を覚えたら、迷わず専門医に相談することが、自分自身の未来を守ることに繋がります。
仕事中に何度もトイレへ行く私の異変と糖尿病の発見