マイコプラズマ肺炎の治療中、熱がなかなか下がらないと、いつまで様子を見て良いのか、どのタイミングで再び病院へ行くべきか、判断に迷うことがあるでしょう。自己判断で様子を見過ぎて重症化させてしまうのは避けたいものです。ここでは、すぐに医療機関に相談、あるいは再受診すべき危険なサインについて具体的に解説します。まず、呼吸の状態に異常が見られる場合は、最も緊急性が高いサインです。咳が激しくなり、呼吸をするたびに肩が上下したり、胸やお腹がペコペコとへこんだりする「努力呼吸」が見られる時。あるいは、ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴が聞こえる時。顔色や唇の色が青白い、紫がかっている(チアノーゼ)といった症状は、体内に酸素が十分に行き渡っていない証拠であり、一刻を争う状態です。夜間や休日であっても、すぐに救急外来を受診してください。次に、意識の状態や全身の状態の悪化です。ぐったりとして元気がなく、呼びかけへの反応が鈍い、あるいはほとんど眠ってばかりいるような場合も注意が必要です。水分を全く受け付けず、半日以上おしっこが出ていない時は、脱水症状がかなり進んでいる可能性があります。これも点滴などの処置が必要になるため、速やかな受診が求められます。また、処方された抗生物質を二日から三日飲んでも、解熱剤なしで38度以上の熱が全く下がる気配がない場合も、薬剤耐性菌の可能性が高いため、治療方針を見直すために再受診すべきタイミングです。その他にも、激しい頭痛や嘔吐を繰り返す、胸の痛みを訴えるといった症状は、肺炎以外の合併症(髄膜炎や心筋炎など)の可能性も考えられるため、見過ごしてはいけません。不安な症状があれば、些細なことと思わずに、まずはかかりつけ医に電話で相談するだけでも良いでしょう。早めの行動がお子さんを守ることに繋がります。