まぶたにできた、痛くて気になるめばちこ。多くの人は、これを単なる目のトラブル、局所的な問題だと捉えがちです。しかし、視点を変えてみると、めばちこは「あなたの体、少し疲れていませんか?」と問いかける、体からの重要なサインであると解釈することができます。なぜなら、めばちこの発症には、体の免疫力が深く関わっているからです。めばちこの原因は、黄色ブドウ球菌などの細菌感染ですが、この菌は私たちの皮膚に普段から存在する常在菌です。健康で免疫力が正常に働いている時には、これらの菌が悪さをすることはありません。しかし、連日の残業による睡眠不足、人間関係の悩みによる精神的なストレス、栄養の偏った食生活などが続くと、私たちの体の防御システムである免疫力は著しく低下してしまいます。すると、それまで抑え込まれていた常在菌が勢いを増し、まぶたの皮脂腺など、体の弱い部分で炎症を引き起こすのです。つまり、まぶたに現れためばちこという症状は、氷山の一角に過ぎません。その水面下には、疲労やストレスといった、体全体の不調が隠れている可能性が高いのです。もし、あなたが最近めばちこができやすかったり、治りにくかったりすると感じているなら、それは目薬だけで解決しようとするのではなく、自分自身の生活習慣全体を見直す良い機会かもしれません。十分な睡眠をとれていますか。食事はバランス良く摂れていますか。心と体をリラックスさせる時間はありますか。めばちこを、自分の体をいたわるきっかけと捉え、根本的な原因である疲れやストレスを解消していくこと。それが、繰り返す目のトラブルから解放されるための、最も確実な道筋なのです。