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薬が効かない?マイコプラズマ肺炎の治療法を知る
マイコプラズマ肺炎と診断され、抗生物質を飲んでいるのに熱が下がらない時、最も考えられる原因は「薬剤耐性菌」です。この事実を理解し、適切な治療法の選択肢を知っておくことは、不要な不安を解消し、早期回復への道筋をつけるために非常に重要です。現在、マイコプラズマ肺炎の治療に使われる抗生物質には、主に三つの系統があります。一つ目は、これまで第一選択薬として最も多く使われてきた「マクロライド系」です。ジスロマックやクラリス、クラリシッドといった薬がこれにあたります。副作用が少なく、子どもにも使いやすいのが特徴ですが、前述の通り、この系統の薬が効かない耐性菌が近年、特に子どもたちの間で蔓延しています。もし、マクロライド系の薬を二日から三日服用しても全く熱が下がる気配がない場合は、耐性菌に感染している可能性が極めて高いと言えます。その場合、医師は次の選択肢を検討します。それが「テトラサイクリン系」の抗生物質です。ミノマイシンなどがこの系統の薬です。耐性菌に対しても高い効果が期待できますが、八歳未満の子どもが長期間服用すると、歯が黄色く着色する副作用(歯牙着色)の可能性があるため、使用には慎重な判断が求められます。しかし、治療に必要な短期間の使用であれば、そのリスクは限定的であると考えられており、耐性菌による肺炎の重症化を防ぐために、必要に応じて使用されます。そして、もう一つの選択肢が「ニューキノロン系」です。クラビットやジェニナックなどがこれにあたります。この系統も耐性菌に有効ですが、関節への影響などが懸念されるため、原則として小児への使用はさらに慎重に検討されます。このように、マイコプラズマ肺炎の治療薬には複数の選択肢があります。熱が下がらない場合は、薬が効いていない可能性を医師に伝え、適切な薬への変更を相談することが何よりも大切なのです。