ヘルパンギーナの突然の高熱と、それに続く喉の激痛。このつらい症状が一体いつまで続くのか、先の見えない不安は、患者本人にとっても看病する家族にとっても大きなストレスとなります。しかし、ヘルパンギーナの経過には典型的なパターンがあり、それを知っておくことで、精神的な負担を大きく和らげることができます。まず、ウイルスに感染してから症状が出るまでの潜伏期間が3日から6日ほどあります。その後、前触れなく38度以上の高熱で発症します。喉の痛みは、発熱とほぼ同時に、あるいは少し遅れて始まります。発症から1~2日目は、喉の奥に赤い点々や小さな水ぶくれができ始め、痛みはまだ我慢できる程度かもしれません。しかし、発症後2日目から4日目にかけてが、この病気のピークであり、最もつらい時期です。喉の水ぶくれが次々と破れて、多数の痛々しい潰瘍(口内炎)となり、喉の痛みは最高潮に達します。唾を飲み込むことさえ激痛で、食事や水分摂取が非常に困難になるのがこの時期です。高熱もこの頃まで続くことが多く、体力的にも精神的にも一番の踏ん張りどころです。しかし、この苦しいピークは永遠には続きません。多くの場合、発症から4日目を過ぎたあたりから、劇的に回復へと向かいます。まず、高かった熱がストンと下がり、体の倦怠感が和らいできます。そして、喉の潰瘍も治癒のプロセスに入り、あれほどひどかった痛みも急速に引いていきます。まだ少しはしみるかもしれませんが、水分やゼリーなど、喉ごしの良いものが少しずつ摂れるようになってきます。喉の潰瘍が完全にきれいになるまでには、1週間から10日ほどかかることもありますが、生活に支障をきたすほどのつらい痛みは、通常、発症から1週間以内にはほとんど感じなくなります。つまり、地獄のような喉の痛みのピークは、わずか2~3日間です。この事実を知っておくだけでも、暗いトンネルの先に出口が見え、希望を持って乗り切ることができるはずです。
喉の痛みはいつまで続くの?